任意売却の解決事例⑦
相談内容
E様は大手メーカーの工場勤務で収入も良く、夫婦の趣味を生かした大きな家を建てていました。
早期退職を機に、退職金をほぼトラックの購入に充て、自営で運送の仕事を行うようになりました。
最初の数年は順調でしたが、その後ガソリンの高騰や、運送費用の低下などで、経費の収支が合わなくなり経営状態が悪化していきました。
もともと住宅ローンの支払いも高めに設定していたので、安定しない自営業の収入ではローンの支払いも遅れがちになり、とうとう債権者から競売申し立てをされてしまいました。
当社から送付した「任意売却についてのご案内」を読んだ奥様から相談の電話がありました。
E様は自宅の売却は今の経済状況では仕方がないと思っていますが、手元にお金がないため引っ越しもできません。なんとか今の生活を立て直して、普通の生活に戻るため引っ越し費用を確保していただくことが一番の希望です。
大きな家は手放し、何とか生活を立て直したいとのことでしたので、まずはご自宅の査定を行い債権者の合意金額を確定させ、販売を開始しました。お宅は自然豊かな場所にあり、非常に凝った作りの素敵な家で、螺旋
階段のある広い2LDKでした。
素敵な家ですが凝ったデザインになっている分、なかなか一般のニーズに合わず、販売が長期化するのではと心配でした。
その後確定した売却金額も残債が多く、なかなか特殊な状況に見合った価格にはならず、販売には時間がかかってしまいました。
しばらくしてインターネットの広告を見たお客様から問い合わせがあり案内したところ、立地条件が探していたものにピッタリで、かつ、物件を自分好みにフルリフォームすることを希望しているという、非常にニーズに合ったお客様だったため、無事に成約に至りました。
E様は売却後も他の債務が多かったため、当社が提携している弁護士を紹介、債務整理も同時期に行っていきました。
結果的に、売却も無事に完了し、債権者に引っ越し費用を認めてもらい確保することができ、債務も整理することができました。
今は夫婦二人で、普通の生活ができるようになって本当に喜んでおられました。